【もしもシリーズ⑤】もしも人材紹介が使えなくなったら? ― 採用に頼らず「辞めない職場」をつくるには

■ はじめに:紹介会社に頼る採用の“当たり前”を見直す

介護業界では、慢性的な人材不足が続いており、 人材紹介会社を活用した採用は、もはや“当たり前”の手段となっています。

しかし、もし明日から「紹介会社が一切使えなくなったら」── そんな“ありえない未来”を想像することで、 採用に依存しない組織づくりの必要性が見えてきます。

■ 採用依存のリスクとは?

人材紹介に頼りきった採用体制には、いくつかのリスクがあります。

 

・紹介手数料の高騰によるコスト圧迫

・紹介後の早期離職による損失

・自社の採用力・魅力発信力の低下

・「辞めてもまた採ればいい」という組織風土の定着

 

これらは、経営の持続可能性を脅かす要因にもなりかねません。

■ 「辞めない職場」をつくる3つの視点

紹介に頼らずとも人が集まり、定着する職場を目指すには、 以下の3つの視点が重要です。

 

① 働きがいのある職場づくり

給与や待遇だけでなく、やりがい・成長実感・人間関係など、 “働く理由”を感じられる環境づくりが欠かせません。

 

・キャリアパスの明確化

・定期的な面談・フィードバック

・感謝や承認の文化づくり

 

② 自社の魅力を発信する採用広報

「どんな職場か分からない」ことが、応募のハードルになります。 SNSやホームページ、見学会などを通じて、自社の“らしさ”を伝える工夫が必要です。

 

・スタッフの声や働く様子の発信

・採用特設ページの整備

・地域イベントや学校との連携

③ 採用よりも“定着”に投資する

採用にかかるコストを、定着支援や職場改善に振り向けることで、 結果的に離職率が下がり、採用コストも削減できます。

 

・入職後のフォロー体制の強化

・メンター制度やOJTの充実

・働きやすさを高める制度設計(シフト調整、休暇取得など)

■ まとめ:採用は“入口”、定着は“土台”

人材紹介は、あくまで採用の“手段”であり、 「辞めない職場」をつくることこそが、経営の“土台”です。

紹介会社が使えなくなっても困らない、 そんな“自立した採用と定着の仕組み”を、今から整えていきましょう。