
「改善したいけど、日々の業務に追われて振り返る時間がない」 「同じミスが繰り返されてしまう」 そんな声が聞こえてくる介護現場に、いま改めて注目したいのがPDCAサイクルです。
Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)というこのサイクルは、製造業や経営の世界だけでなく、介護・医療の現場でも非常に有効な考え方です。
1. なぜ介護現場にPDCAが必要なのか?
介護の現場では、日々の業務がルーチン化しやすく、「やることに追われて終わる」状態に陥りがちです。
しかし、利用者の状態は日々変化し、職員の入れ替わりや制度の改定も頻繁に起こります。
こうした変化に柔軟に対応し、より良いケアを提供し続けるためには、「振り返り」と「改善」の視点が欠かせません。
PDCAは、そのための“仕組み”を提供してくれるフレームワークなのです。
2. PDCAを介護現場でどう活用する?
PDCAは、特別なツールや予算がなくても、日々の業務に取り入れることができます。 以下に、各ステップの具体例を挙げてみましょう。
Plan(計画) 例:転倒事故が続いているため、夜間の見回り体制を見直す計画を立てる。
Do(実行) 例:新しい見回りルールを1週間試験的に運用してみる。
Check(評価) 例:転倒件数の変化や職員の声を集め、効果を検証する。
Act(改善) 例:うまくいった点は継続し、課題があればルールを再調整する。
このように、PDCAは「やって終わり」ではなく、「やった後に見直す」ことを前提とした考え方です。
小さな取り組みでも、繰り返すことで大きな改善につながります。
3. チームで回すPDCAが“現場力”を育てる
PDCAは、個人だけでなくチームで回すことに意味があります。
例えば、定例のミーティングで「今週のCheckとAct」を共有するだけでも、現場の意識は大きく変わります。
「やってみたこと」を共有する文化
「うまくいかなかったこと」もオープンに話せる風土
「次にどうするか」を一緒に考える習慣
こうした積み重ねが、チームの自律性や信頼関係を育て、離職防止や職員満足度の向上にもつながっていきます。
まとめ:改善は“仕組み”で回す
PDCAは、特別なスキルがなくても始められる「改善の仕組み」です。
忙しい現場だからこそ、“考える時間”を意識的に取り入れることが、より良いケアと働きやすい職場づくりの第一歩になります。
「やりっぱなし」から「振り返って、次につなげる」へ。
今日から、あなたの現場でもPDCAを回してみませんか?




