
通所介護の現場では、毎日のレクリエーションが利用者さんの楽しみであり、生活の活力にもつながります。
しかし、同じような内容が続くと「またこれか…」と感じられてしまうことも。
本コラムでは、介護事業所の運営改善にも役立つ、マンネリを打破するレクリエーションのアイデアを5つご紹介します。
季節感や地域性を取り入れながら、利用者さんに笑顔と元気を届けるヒントをぜひご活用ください。
1. 🌸 季節の「ミニ縁日」で五感を刺激!
春は桜、夏は風鈴、秋は紅葉、冬はこたつ…といった季節の風物詩を取り入れた「ミニ縁日」は、五感を刺激するレクとして人気です。
たとえば、春には「桜の花びら釣りゲーム」、夏には「スイカ割り風ボールゲーム」など、季節のモチーフを使った遊びを展開することで、利用者さんの記憶や感情に働きかけることができます。
【ポイント】
• 季節の飾りつけで雰囲気づくり
• 音・香り・色など五感を意識した演出
• 地域の祭りや風習を取り入れると、より親しみやすくなります
2. 🗾 地元の「昔遊び」を復活させる
地域性を活かしたレクリエーションとして、「昔遊び」は高齢者にとって懐かしく、会話が弾むきっかけになります。
けん玉、お手玉、紙風船、カルタなど、子どもの頃に親しんだ遊びを通じて、自然と笑顔がこぼれます。
【ポイント】
• 地域ごとの遊び文化を調べて取り入れる
• 利用者さんに「昔どんな遊びをしていましたか?」と聞いてみる
• 遊びながら昔話を語ってもらうことで、回想法にもつながります
3. 🎨「地域の風景」をテーマにした創作活動
絵画、貼り絵、折り紙などの創作活動に「地元の風景」や「季節の景色」をテーマにすることで、作品に思い入れが生まれます。
たとえば、「隅田川の花火」「地元の商店街」「昔の通学路」など、利用者さんの記憶に残る風景を題材にすることで、会話も広がります。
【ポイント】
• 写真や地図を使ってイメージを共有
• 完成した作品を施設内に展示して達成感を演出
• 地域の小学校や保育園と交流展示をするのもおすすめ
4. 🎵「ご当地ソング」で音楽レクを盛り上げる
音楽レクリエーションに、地元の民謡やご当地ソングを取り入れると、利用者さんの反応がぐっと良くなります。
「東京音頭」「炭坑節」など、地域に根ざした曲は、自然と口ずさみたくなるもの。
歌うだけでなく、手拍子や簡単な振り付けを加えることで、身体活動にもつながります。
【ポイント】
• 歌詞カードを大きく見やすく準備
• 歌の思い出を語ってもらう時間を設ける
• 地元の踊りを取り入れて、地域文化を再発見
5. 🍱「地元食材でクイズ&試食会」
食に関するレクリエーションは、参加率が高く盛り上がりやすいです。
地元の特産品や季節の食材を使った「食材当てクイズ」や「ミニ試食会」は、楽しみながら地域への愛着を深めることができます。
【ポイント】
• 食材の豆知識をクイズ形式で紹介
• アレルギーや嚥下に配慮した試食を準備
• 地元の農家や商店との連携も可能性あり
おわりに:レクリエーションは“地域と季節”が鍵
通所介護のレクリエーションは、利用者さんの生活の質を高める大切な要素です。
季節感や地域性を取り入れることで、マンネリを打破し、より豊かな時間を提供することができます。
「もっとレクの幅を広げたい」「現場に合ったアイデアが欲しい」と感じたら、介護事業所の運営改善に強い専門家に相談するのも一つの方法です。
弊社では、現場に寄り添ったレクリエーション支援やスタッフ研修を行っております。
ぜひお気軽にご相談ください。笑顔あふれる通所介護の場づくりを、全力でサポートいたします。




